« 2005年11月 | メイン | 2006年1月 »

2005年12月 アーカイブ

2005.12.10 メキシコ・バハ・カリフォルニア・ラパスのジギング釣行報告

2005年10月31日より、メキシコ・バハ・カリフォルニア・ラパスへジギング釣行に行かれたプロショップ・イン・ザ・ストリームの川嶌様のレポートを頂きました。以下本文より抜粋しました。
----------------------------------------------------------------------------
バハカリフォルニアはロサンザルスの南に位置し、南北に1680kmと突き出した世界最長半島です。内海のコステル海の最奥部は、グランドキャニオンから流れ出るミネラルを多く含んだコロラド川の河口。あまりに長い半島は内海を外洋から孤立させ、ルースターフィッシュやコステルエンジェルフィッシュなどの多くの固有種を作り出した。また、ジンベイザメやマンタ、アシカ、ペリカン、クジラなどの生き物が生活するほど豊かな海である。
10月末、グレゴリーのローラーダッフルに150gのジグを中心に、魚群探知機、カメラ機材などなどを詰め込み、さらに中南米で釣り旅行している中田君の補充タックルも入れ、過去の遠征で最重量となり、空港のカウンターで超過料金を支払うことになった。ラ・パスに到着してホテルのロビーで中田君と再会を果たした。4ヶ月ほど釣り歩いているうちに数々の出会いやハプニングあったようで、話が尽きない。気が付けば深夜の1時になっていた。
翌朝4時、ホテルの隣のフィッシャーマンズフリートで、いかにも金持ちそうなアメリカ人たちに混じり、ミルクをかけたコーンフレークとパンケーキ、アメリカンコーヒーの朝食をとった後、ダッジ・ラムにタックルを乗せ出発した。砂浜の港には、パンガと言われる手漕ぎボートより気持ち大きいだけの釣り船が、無造作に砂に横たわっている。この小さなパンガにはもちろん魚探やGPSなどはない。船体に付いているのは、75馬力の船外機と無線機、FRP製のチェアが二つだけ。
魚種多彩なコステル海は、日本の釣り雑誌ではほとんど紹介もされない魚たちが多いため、ヒットする度に何があがってくるのかが楽しみ。現地でポンパーノと呼ばれるグリーンジャックを含むヒラアジ属も多く、GT似のジャッククレベルは、尾鰭が大きく同サイズならGTよりスピードあるファイトを見せてくれた。ただGTほど大きくならないのが残念。背鰭が糸状に伸びたウマヅラアジやシマアジ風の魚たちも顔を見せてくれた。一瞬、ドキッとするほどの突っ込みをするバレットパルゴは、チヌのようなスタイルでアベレージは4~5kgぐらいある。今回の釣行で最も驚いた珍魚は、コブダイの仲間のカリフォルニアシープヘッド。中田君が操るロングロッドがベタ凪の海面に刺さった、キハダマグロか。大胆だが慎重な彼のファイトはいつも安心して見ていられる。数分の格闘の後、ボートから少し離れたところで浮上した魚の体は、中央が赤く、頭部と後部が黒いため、一瞬、シャークアタックにより中央部だけが喰いちぎられたかと思ってしまった。
4日目に、以前から気になっていた島の西側に無理を言って向かってもらった。キャプテンは、最近、島の西側で魚を釣れた話は無いと言っていた。穏やかな海を一時間半ほど走ると、前方に沖磯を発見。いい感じに潮が当たっていた。魚探のスイッチをON、ボトムが硬い証明の二次反射が出ている。しかも、カケアガリだ。T.KustoMのテスト中のベイトロッドにピーボーイ150gを付け、軽いワンピッチで「フワッフワッ」と、ヒラを打たせたジャークをしていると、グリップで脇を持ち上げられるような強いバイトを感じた。鋭くフッキングをニ三度入れると、一瞬でPEラインの色が3回変わった。魚とのやりとりを楽しみ、幸せを感じていると、海中からキラキラと泡を出しながら姿を見せたのは、カンパチのグッドサイズ。僕はもちろん、中田君もキャプテンも本当に喜んでくれた。コーラとツナサンドを頬張りながら、ちょっと休憩をしている僕らに、「ここには40~50kgのカンパチがいる」と、キャプテン言った。「馬鹿ヤロー!最初からここ連れてこい」と、二人とも思った。休憩などしている暇はない。ラインのチェックをし、再びピーボーイを沈めた。パンガはゆっくりと流され、沖磯に近づいていく。沖磯まで20mぐらいにさしかかった所で、「ゴンッ」と、ティップが入った。中田君が「また、来たん?」と焦った顔で僕を眺めた。グリップエンドをロッドベルトに挿し、ファイト体勢になったものの、ラインが止まらない。水深は50mそこそこ、すでにラインは120mも出ている。焦りと不安は募るばかりで、僕の体力的にはこれ以上ドラグ値を高くすることができない。「止まった・・・」、一気に膝を使ったポッピングで寄せにかかった。幾度かのつっこみをかわした末、キャプテンのギャフが突き刺さった。先ほどのより、一回り大きいサイズのカンパチだった。
旅の最後は、街のあちらこちらで目にする、タコスの屋台めぐりをし、町外れのバーで、中田君とカクテルを飲みながら釣り談義を夜更けまでした。
釣っても、釣っても、釣り切れない釣り欲と中田君を残し、日本への帰路へついた。数日後、中田君から車で2時間移動した隣町で、キハダマグロが爆釣したとの連絡があった。

TACKLE
 【ROD】 T.KustoM プロト5ftベイト
【REEL】マーフィックス レイトラック
 【LURE】ピーボーイ150g、ピーボーイ115g 他。
 【LINE】PE5号300m・100LBフロロカーボンリーダー10m
--------------------------------------------------------------------------------
メキシコ・ラパスの海はすばらしいですね。シーズンも4~12月ぐらいまでと長くです。また、ラテンのノリで人も陽気、食事・物価も安いので、アフターフィッシングも楽しめちゃいます。

mexico 49.jpg
ラパスの美しい朝焼け

mexico 16.jpg
ジャッククレバル/いい引きします。

mexico 28kanpachi.jpg
カンパチをGET!

フィッシングツアーならトラベルプロ・アングラーズネストまで

  • 1